Latest Entries

マケドニアとアルバニア

マケドニアで、アルバニア系住民の反政府デモが行われたようだ。以下ソース。

>>Ethnic Albanians rallied in several Macedonian towns
>>on Friday to protests against a police operation that
>>saw arrest of suspects in a quintuple murder case.
>>
>>マケドニアのアルバニア系住民は、5件の殺人事件に対する
>>警察の捜査に抗議し、マケドニア各地に集結した。

>>Several incidents were recorded ? the protesters threw
>>rocks at the government building and broke a couple of
>>windows and demolished a bus stop.
>>
>>政府施設への投石、窓やバス停の破壊などの事件が発生した。

>>The gathered people shouted “We are not terrorists,
>>we are Muslims”, “KLA (Kosovo Liberation Army)”,
>>“Great Albania” and carried banners saying
>>“Muslims are not terrorist”,
>>“Pri?tina, Tirana ? ethnic Albania”.
>>
>>暴動参加者は、「我々はテロリストでなく、ムスリムである」
>>「コソボ解放軍」(訳者注:コソボ紛争でのアルバニア系民兵組織)
>>「大アルバニア」などと叫んだ。また、彼らの横断幕には
>>「ムスリムはテロリストじゃない」「プリシュティナ ― ティラナ ―
>>アルバニア人」などと書かれていた。

http://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=b92+ethnic+albanian+skopie&source=web&cd=1&ved=0CI8DEBYwAA&url=http%3A%2F%2Fwww.b92.net%2Feng%2Fnews%2Fregion-article.php%3Fyyyy%3D2012%26mm%3D05%26dd%3D11%26nav_id%3D80201&ei=N-myT6W6IOyHmQWa3O2cBQ&usg=AFQjCNEe2fI15gPuwdIbg5N4cxUM5361MQ


記事の中では、アルバニア人過激派の逮捕が騒ぎのきっかけとされている。だが、大多数の暴動参加者は、きかっけなどどうでもよく、暴れたり政治的アピールをしたかっただけではないだろうか。その手の暴動は、ユーゴではよくあるコトである。




少し話は変わるが、マケドニアでは、アルバニア系住民の人口比率や存在感が、徐々に高まっている。
コソボ紛争で大量に流入したアルバニア系難民がそのままマケドニアに定住したパターンがかなり多いほか、出生率の違いによる影響も大きい(アルバニア人は東欧でトップクラスに人口増加率が高い)。
現在では、マケドニア国民の4分の1がアルバニア人である。

マケドニア政府は、アルバニア系人口の増加により、大アルバニア主義が高まることを恐れている。要約すると

 1. マケドニアにおけるアルバニア系人口の増大
 2. アルバニア人の政治力の拡大
 3. 大アルバニア主義の拡大
 4. 大アルバニア主義による、マケドニア西部の割譲だの何だのといった騒ぎ

というパターンである。実際、今回の事件でも、“Great Albania”、“Pristina, Tirana - ethnic Albania”といった、大アルバニア主義を匂わせる(というか、かなり露骨な)スローガンが叫ばれていたらしい。

今回の暴動のように、個人的に大アルバニア主義を叫ぶくらいなら、別に問題ではない。ただの個人のガス抜きである。
だが、アルバニア人の政治力が拡大し、大アルバニア主義を掲げる政治勢力が強まってくると、話は異なる。たぶん、アルバニア ― コソボ ― モンテネグロ ― マケドニア といういびつな四角形を舞台にして、面倒なことが起きるだろう。


ユーゴスラビアは、いつまでたっても鎮まらない。

インド軍のこれから


インド軍が、ロケットの実験に成功したらしい。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959FE3EBE2E6958DE3EBE2E6E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2
(ソース)

インドは21世紀に入り、国境防衛と内乱鎮圧を目的とした陸軍主体の軍から、インド洋の主導権確保を目的とした海軍主体の軍へとシフトしている。

おそらく、インドの中期的(2〜30年くらい)な目標は、スエズからマラッカまでのインド洋における制海権の確立だろう。インド洋はタンカーの交通量が非常に多く(特にペルシア湾)、ここを封鎖できる能力を持てれば、外交上の強力なカードとなる。

将来のインド海軍は、複数の空母群と、原子力型と通常動力型の混在する潜水艦を主力とするようになる(現在の計画がうまくいくならば)。インド本土の基地航空隊と合わせれば、アメリカ以外はちょっと手が出ないほど強力である。

そして今回実験に成功したICBMは、インドの外交上、軍事作戦上の自由を保障し、インド軍を根底から支える戦力となる(核による報復力を与えるから)。


南アジアの将来の地域大国として、インドは目が離せない。

ボスニアへのトルコの投資

ボスニア政府が、トルコからの投資を促進するために動いている。以下、ソースの一部翻訳。



>>"We need Turkish economic and financial investments,"
>>Izzetbegovic told a press conference
>>
>>ボスニア・ヘルツェゴビナ首相のイセトベゴビック?氏は、
>>「トルコによる投資がボスニアに必要だ」と述べた。


>>Bakir Izzetbegovic expressed his expectation to see
>>Turkish businessmen in the Third Sarajevo Business Forum
>> that would take place between May 16 and 18.
>>
>>同氏はまた、3月16日から18日までサラエボで開かれる、
>>トルコを対象とした経済フォーラムに期待していると述べた。


>>Turkish Eximbank would support energy, highway and
>>tourism investments in Bosnia-Herzegovina, Babacan said.
>>
>>トルコの経済相であるアリ・ババカン氏は、エネルギー、
>>道路建設、観光に関する投資をトルコ側が行うだろうと述べた。


http://www.worldbulletin.net/?aType=haber&ArticleID=87356


バルカン半島の国家が、近隣の地域大国たるトルコから投資を受けること自体は自然だし、両国にとって悪いことではないだろう。

だけどこの件、ボスニア国内のセルビア人が反発しないかなぁ、とちょっと心配である。

セルビア人コミュニティでは、1990年代以降に民族ナショナリズムが極端に強まったこともあり、感情レベルでのトルコへの反発が未だに強いとされる。

現在のセルビア領土が、長くオスマン帝国の支配を受けたのは事実だし、「セルビア人は、1389年のコソボの戦いにてオスマン帝国を食い止め、キリスト教世界をイスラム教世界から防衛した」という宣伝が、コソボの領有の正当化を主張する際に盛んに行われたことも大きい。

そうなると、「ボシュニャク人どもが、またトルコ人の軍門に下りやがった」という反発をセルビア人が起こしてもおかしくない(今のボスニアの首相はボシュニャク人だし)。特に、トルコの投資がスルプスカ共和国よりもボスニア連邦側に偏って行われた場合、そのリスクは高まる。

セルビア人コミュニティが、「感情と外交は別」と割り切れれば何の問題もないのだが、そうもいかないのがバルカン半島だろう。


ボスニア・ヘルツェゴビナは、今日もややこしい。

 

ラトビアと武装SS

ラトビアで、第二次大戦中に同地で戦った武装SSの表彰パレードが行われた。以下ソースのリンクと抜粋。


>>The so-called Legionnaires’ Day is marked on March 16.
>>It is not an official holiday but a parade honoring
>>140,000 SS fighters who fought in the Latvian Legion
>> is held every year.
>>
>>3月16日のラトビアの軍記念日は、公式な休日ではない。
>>しかし毎年、ラトビアで戦った14万人のSSを表彰する
>>パレードが行われている。

>>The Russian segment considers the event blasphemous
>>and organized a counter-protest just yards away
>>from the procession.
>>
>>ロシア人コミュニティは、この集会を歴史への冒涜とみなし、
>>付近で反対集会を開催した。

http://www.b92.net/eng/news/world-article.php?yyyy=2012&mm=03&dd=16&nav_id=79299


武装SSは、ソビエトにとっては文句なしの悪役である。ラトビアがソビエト連邦の一部だったころは、表彰や追悼なんてできなかっただろう (今回の件だって、ラトビア国内のロシア人コミュニティは強く反発しているようだ)。

ただ、戦争参加者や戦没者を、イデオロギーをとりあえず置いておいて、社会全体で表彰するという行為は、一人一人の気持ちの中で『戦争』を終わらせるために、どうしても必要なのだ。ほったらかしにすれば、戦没者遺族にとっての戦争はいつまでも終わらず、社会全体も戦争を心理的にいつまでも引きずることになってしまう。
そうした観点から見るならば、今回のラトビアの動きは悪くない。

ラトビアが独立と自由を取り戻してから、20年ほど経った。そろそろラトビア社会も、感情的な部分で第二次大戦を終わらせられるフェイズに来ているんだろう。


バルト諸国がんばれ。

 

チキンが死ぬのもNATOのせい

 

コソボの農家が、「NATOのヘリの騒音によって、大量の鶏が死んだ」と主張している。以下、ソースへのリンク。

http://www.balkaninsight.com/en/article/poultry-farmer-blames-kfor-helicopters-for-stressed-chickens

ソースを要約すると、以下になる。
 ・近くのNATOのヘリ基地の騒音がストレスとなり、鶏86000羽を失ったと、コソボの農民のコンジャフカ氏(正確な発音わからん)が提訴
 ・賠償の請求額は800万ユーロ
 ・勝訴の見込みは薄い


まぁ、個人的には、鶏の件はどうでもいい。それよりも、コソボで司法制度がちゃんと機能してるらしいことに驚いた次第である(軍に文句をつけられて、まともに民事裁判をしてもらえるというのは、けっこうなレベルの民主国家じゃないとムリ)。

案外、コソボはうまくいっているのかもしれない。バルカンも暗い話ばかりではないようだ。

Appendix

プロフィール

Author:扶桑
  
本家サイトはシスプリが中心ですが、こちらは特にテーマを絞らず、面白いと思ったことはなんでも取り扱っていきます。

最近は、冷戦、ソビエト連邦、旧ユーゴスラビアなどのネタが増えてます。

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ