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サッカーと無人機と乱闘とテロ


セルビアとアルバニアとのサッカーの試合で、ちょっとした騒ぎが起きた。以下ソース。


>>Last week's Euro 2016 qualifying match was abandoned
>>after 41 minutes following a brawl sparked by the
>>arrival of a drone carrying a flag emblazoned with
>>the insignia of 'Greater Albania.'
>>
>>先週行われたユーロ2016の試合は41分経過後、無人飛行機が
>>「大アルバニア旗」を掲げたのをきっかけに起きた乱闘に
>>よって、中止された。


>>European football's governing body UEFA ruled that
>>the European Championship game be awarded 3-0 in
>>Serbia's favor but also deducted three points from
>>the host nation.
>>
>>欧州サッカー連盟は、没収試合としてセルビアの3-0の
>>勝利としたが、同時にセルビアの勝ち点を3点剥奪した。


>>The incident shocked the world of football as ethnic
>>tensions between the two countries flared.
>>
>>両国の民族対立を燃え上がらせたこの事件は、サッカー界
>>に衝撃を与えた。

http://edition.cnn.com/2014/10/24/sport/football/serbia-and-albania-punished-by-uefa/index.html?hpt=ieu_c2



サッカーをきっかけに、暴動や戦争がおこること自体は、珍しいわけではない。
エルサルバドルとホンジュラスの「サッカー戦争」は有名だし、ボスニアでは審判への暴行をきっかけに大暴動が起きたこともあった。
それらを考えれば、今回のセルビアの騒ぎも、ものすごく特別というわけではない。


ただ、無人機を使った行動が成功したという点において、潜在的な危険性が示されたのは確かである。

今回の無人機は旗を振っただけだが、やろうと思えば観客やフィールド上の人間を殺傷することは難しくない。
「特攻」をすることは十分可能だし、観客に武器を渡すこともできる。軽機関銃レベルであれば、秘密裏に渡せるだろう。どれだけスタジアムの入口で荷物チェックしてもムダである。

恐らく、無人機を使ったスポーツ会場(あるいは政治イベント会場)でのテロは、近いうちに起こるだろう。それも、けっこうな死傷者を出す形で。


3Dプリンタで、個人レベルでハードウェアの製造ができるようになったら、密造銃ができた。無人機の民間市場での普及は、個人レベルでの物資の空輸を可能にした。

世の中は皮肉なものである。がんばろうぜ人類。


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希望就職先;イスラム国


ボスニアで、『イスラム国』へのリクルートへの対抗策がなされているようだ。以下ソース。

>>The arrests of 16 Bosnians suspected of recruiting
>>Muslim radicals to fight in Syria and Iraq have
>>been criticised by their families
>>
>>シリアやイラクにおける過激派 (訳者注:イスラム国)
>>への勧誘容疑でボスニア人16人が逮捕されたが、
>>容疑者の家族はこれを批判している。


>>“It is estimated that in these three years since
>>the conflict in Syria started, around 160 men from
>>Bosnia and Herzegovina were there and some 20 women,”
>>Azinovic told Balkan Insight.
>>
>>シリア内戦が始まってからの3年間で、160人のボスニア人
>>男性と、20人のボスニア人女性が現地に向かったと、
>>Azinovic 教授は Balkan Insight.で述べた。

>>“These are mostly people who come from the social,
>>economic and even geographical margins, with no
>>propensity for work or abilities, with limited
>>education, who believe they are fulfilling their
>>holy mission there,” he argued.
>>
>>同教授はさらに、「彼らの大部分は、社会的、経済的、
>>地域的な『落ちこぼれ』 であり、仕事もなければ教育も
>>ろくに受けていない。そして彼らは、聖なる任務を
>>現地で果たせると信じている」 と述べた。


http://www.balkaninsight.com/en/article/bosnia-steps-up-crackdown-on-islamic-militants



ソース中で教授が評したような「どうしようもない落ちこぼれ」というのは、どんな社会でも発生するものである。
ある意味じゃ「失うもののない」立場の彼らは、何をするかわからず、社会の脅威となるのも、古来より続いてきた原則だ。
そして、そういった人間に一定の財を与えることで、捨て鉢の行動をしないようなだめるのが、エリザベス救貧法以来の福祉の役割というわけだ。


だが現代社会では、福祉に代わって、国際的な過激派組織が、そういった人々の受け皿となっているのかもしれない。
まぁ、最下等の食事や住居を与えられ、死ぬまで飼い殺しになるより、「あなたは英雄だ。あなたの行為は神聖だ」とおだてられながら戦死するほうが、ある意味じゃ満足な人生なのかもしれない。


グローバル化の、とんだ弊害である。21世紀は面白い時代だ。

ムスリムも、非ムスリムも、がんばろう。

リアリスト・オバマ


昨今のアメリカの外交政策に関する、とても面白いコラムがあった。



「マキャベリスト・オバマ」の誕生──イラク北部情勢への対応は「帝国」統治を学び始めた米国の今後を指し示すのか



コラムの内容を要約すると、以下のようになる

1.オバマ政権の外交ドクトリンは、古典的な勢力均衡論に基づいている
 (各地域で小勢力を相争わせ、アメリカ自身は可能な限り直接的介入を避ける)

2.この勢力均衡型の外交ドクトリンは、「アメリカに対抗できる勢力を作らないこと」を目的とする

3.イラク、シリア、パレスチナ等の、直近の紛争に対するアメリカの動きは、このドクトリンに基づいている

4.アメリカによる介入は、アメリカの権益が損なわれる場合、または勢力の均衡が崩れそうな場合に、最低限行われる




『唯一の超大国』という立場にある合衆国が、自国の利益を極大化するなら、こういったリアリズムに基づく外交政策が採用されても、おかしくはない。ウィルソン元大統領が聞いたら、ホワイトハウスに化けて出てきそう話ではあるが。

このようなドクトリンは、見方を変えれば、『アメリカの人命と財産を維持するコストを削減するために、他国の平和が損なわれることを許容する』ということになる。アメリカのリアリストにとっては歓迎すべきもので、リベラリストにとっては望ましくないものだ。そして現在のアメリカは、リアリスト寄りになっているのだろう。


アメリカがこのようなリアリスティックな外交を取る場合、大変なのは「均衡」を強いられる立場の勢力である (言うまでもなく、日本もその1つになる)。
現実的には、「均衡させるにふさわしい勢力」というアメリカの評価が覆らないよう、均衡が崩れて余計な介入が行われることがないよう、難しいかじ取りが求められる。目の前の敵に勝ってもダメ、負けてもダメ、アメリカのご機嫌を損ねてもダメ、という状況だ。


もしかしたら近い将来、こういった 「勢力A」「勢力B」「アメリカ」 という3つのステークホルダーによる微妙な綱引きが、世界各地で見られることになるかもしれない。南シナ海で、カフカースで、印パで、シリアで、パレスチナで、東欧で。それはそれで、愉快な時代かもしれない。


現代はとても面白い。

ハマスの内情を察する夜

このところのガザ紛争は、ユダヤ人3人の誘拐殺人がきっかけで起きたが、『ハマスは、この事件に関与してなかったんじゃないか?』とするコラムがあった。以下抜粋。



>>while Israel continues to accuse the Hamas movement
>>and its leadership of being responsible for the
>>abduction, Palestinian security forces attribute
>>the abduction to the Qawasmeh clan (中略)
>>Though the clan is known for identifying with Hamas,
>>it also has a well-earned reputation as troublemakers.
>>
>>イスラエルは、(ユダヤ人3人の)誘拐はハマスによるものと
>>指摘する一方、パレスチナ当局は、Qawasmeh clanの関与を
>>取り上げている。同組織はハマスの一部とみられる一方、
>>(ハマスにおける)トラブルメーカーとしても知られる。

>>Each time Hamas had reached an understanding with
>>Israel about a cease-fire or tahadiyeh (period of calm),
>>at least one member of the family has been responsible
>>for planning or initiating a suicide attack,
>>
>>ハマスがイスラエルとの停戦を行う際にはいつも、同組織は
>>自爆攻撃を企てる。


>>On Aug. 19, 2003, after a tahadiyeh was reached between
>>Israel and all of the Palestinian factions, (中略)
>>two suicide bombers blew themselves up (後略)
>>
>>2003年8月に、イスラエルとパレスチナ自治政府が停戦に
>>合意した際は、2件の自爆攻撃が行われた。

>>The Qawasmeh family planned and implemented the attack
>>during a cease-fire, which was supposed to have ended
>>the second intifada
>>
>>Qawasmehのメンバーは、第二次インティファーダ終結のための
>>停戦の時期を狙い、この自爆攻撃を行った。

http://www.al-monitor.com/pulse/originals/2014/06/qawasmeh-clan-hebron-hamas-leadership-mahmoud-abbas.html#


要約すると
 1. ユダヤ人3人の誘拐殺人は、Qawasmeh なる組織が行った可能性が高い
 2. Qawasmeh はハマスの一部とされるが、言うことを聞かない過激派でもある
 3. Qawasmeh は過去に、イスラエルとハマスの休戦妨害のため、自爆テロなんかをしてる
 4. もしかしたら、今回の誘拐殺人は、ハマス主流派のあずかり知らぬうちに起きたのかも

てなところだろう。



ユダヤ人の誘拐殺人を、ハマス主流派が指揮していたか否かは、現状では (恐らく将来も) わからない。

だが少なくとも、事件後のハマス主流派の対応は、いかにもマズかった。
事件への関与を肯定も否定もせず、ガザからロケット弾を発射し、イスラエル軍による強烈な介入を招いたのだから。
ファタハとの合同政府を作ろうとしていた矢先に、イスラエル軍の攻撃による組織の弱体化が起きたことは、きわめてマズい。


結果論だが、『私たちは関係ありません。末端の過激派が勝手にやったことです』と主張するのが、ハマスの最良手だったろう。それならば、「突発的事件を口実に、暴力的な介入を行うイスラエルと、抵抗するハマス」というポジションを確立できたかもしれない。


勝手な想像になるが、もしかしたらハマスは、あんまり盤石な組織じゃないのかもしれない。『イスラエルへの強硬な態度』 というアイデンティティを失ったら、崩れてしまうほどに。


中東の内部って、わかんないなぁ。

ドイツの冷淡

ドイツ軍の海外での活動に対し、ドイツ国民は賛成していないようだ。以下ソース。


>>82 percent would like to see fewer military
>>missions for Germany's armed forces,
>>60 percent preferred to see Germany remain cautious.
>>
>>82パーセントのドイツ国民が、国軍の任務の
>>縮小を支持しており、また60パーセントが、
>>より慎重な軍の運用を求めていることがわかった。


>>While in 1994, 62 percent wanted to see Germany
>>engage more on the international stage, twenty
>>years on 60 percent preferred to see Germany
>>hold back.
>>
>>1994年には、62パーセントのドイツ国民が、
>>国際的な役割をより多く果たすことを支持
>>していたが、20年後の今、60パーセントが
>>国に対し引き返すよう求めている。


>>In the interim years German troops have suffered
>>54 deaths while serving with the International
>>Security Assistance Force (ISAF) in Afghanistan.
>>
>>アフガニスタンにおける活動の中で、ドイツ軍は
>>54名の犠牲を出している。


>>Some 4,700 German troops are currently on
>>missions abroad, operating with NATO allies
>>>>and other partners.
>>
>>4700名強のドイツ軍が、NATOその他の活動の
>>一環として、海外での任務に就いている。


http://www.worldbulletin.net/headlines/136774/four-in-five-germans-want-fewer-foreign-military-missions-updated


「これまで求められてなかったのに、なんで急に海外に派兵して死者を出さないといけないんだ?」というドイツ国民の思いも、わからないではない。
そして同時に、「ドイツだって相応の負担をしてくれよ」と言いたいNATO主要国の気持ちもわかる。それだけに、苦笑いするしかない。



冷戦時代、西側諸国の海外での安全保障活動に関し、西ドイツ軍は直接的には関わってこなかった。

ナチ時代の記憶がまだ生々しい時代に、西ドイツ軍を前面に出すことは政治的リスクが大きすぎたし、なにより西ドイツ軍は眼前のWATO軍への対抗に全リソースを投入すべきと考えられていたからだ。西側主要国も、西ドイツ自身もそういった認識だった。

だけど、WATOが瓦解したポスト冷戦時代になると、ドイツ軍に対し、「手ぇ空いてんなら、いろいろ力貸してくれよ」と、けっこう気軽に声がかかり始めてる。



『対WATO軍』という最大の役割から解放されたドイツ軍は、自らの役割を『世界の秩序維持』に切り替えることもできるし、『海外活動なんてイヤです。平和の配当いただきます』とすることもできる。選択権はドイツ国民にあり、圧倒的に後者が支持されているということだろう。

それは、NATO諸国にしてみれば、強力な(ポテンシャル的には2位の)実力を持つ国が、軍事的には妙に非協力的という、いただけない状況になる。だが、この状況を作り出した責任の相当部分は、NATO諸国自身にある。
冷戦時代、ちょっと西ドイツにくびきをかけすぎたかな、と後悔しても、もう遅い。


がんばれドイツ、NATO諸国。

Appendix

プロフィール

扶桑

Author:扶桑
  
本家サイトはシスプリが中心ですが、こちらは特にテーマを絞らず、面白いと思ったことはなんでも取り扱っていきます。

最近は、冷戦、ソビエト連邦、旧ユーゴスラビアなどのネタが増えてます。

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