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スルプスカ共和国の主張


スルプスカ共和国首相のMilorad Dodik氏が、ちょっと衝撃的なコメントを発した。ソースは http://www.b92.net/eng/news/region-article.php?yyyy=2013&mm=01&dd=09&nav_id=84065 に依る。

原文は長いため、要点を抜粋する。


● スルプスカ共和国の存在について

 ― it was possible that the country would not even exist in some ten or 15 years, because two out of three constitutive people were against it.
 ―10年後や15年後に、ボスニア・ヘルツェゴビナという国家は存在し得ないかもしれない。(スルプスカ共和国の)3人に2人は、それを望んでいないからだ。

 ―“The only thing that keeps Serbs in Bosnia-Herzegovina is the Dayton Agreement,” he explained.
 ― セルビア人をボスニア・ヘルツェゴビナに繋ぎ止めている唯一の理由は、デイトン合意の存在である、と彼は述べた。

 ― The only reason why Bosnia-Herzegovina did not end up the same as former Yugoslavia, which dissolved in the first half of 1990s is because the international factor still insists on irrational thesis that it would be possible to preserve something they used to call Yugoslavia in miniature, although they have failed to preserve the larger Yugoslavia,"
 ― ボスニア・ヘルツェゴビナが1990年代前半に崩壊しなかったのは、国際社会が、『ユーゴスラビア』 と呼ばれていたものの縮図が存続可能だという無分別な思想に拘泥していたからである。『ユーゴスラビア』を存続させることに失敗していたのにもかかわらずである。



● ボスニア・ヘルツェゴビナについて

 ― Dodik noted that Bosniaks, as the most numerous, should offer concessions to Croats and Serbs and thus attempt to create a basic consensus for permanent existence of Bosnia-Herzegovina, but that they instead "implement the policy of domination".
 ― 同氏は、主要民族たるボスニア人は、クロアチア人とセルビア人に対し、ボスニア・ヘルツェゴビナの恒久的存続の合意を形成するための対話を申し出るべきであるが、支配のための施策をするばかりであると述べた。


 ― "My role is to prevent the start of the process that would turn Serbs into a marginal minority that is dominated by the other national group in 10, 20 or 50 years", Dodik said.
 ― 私の責務は、10年、20年、あるいは50年かけて行われる、セルビア人を無力な少数民族へと押しやり、他民族の支配下に置こうとするプロセスを阻止することである。



 ・・・話の全体の流れを見ると、同氏からスルプスカ共和国の存続を望む意思を全く感じられない。

 確かに、ボスニア・ヘルツェゴビナだけが、多民族国家(ミニ・ユーゴスラビア?)を押し付けられたことに憤りを持つのもわかる。また、スルプスカ共和国がセルビア本国と切り離されていることへの不満もわかる。そういった事情を勘案すれば、上記のような民族ナショナリズムの気配の強い人を、スルプスカ共和国のセルビア人が首相に選ぶのもわからないではない。

 しかしそれでも、ボスニアからの離脱を匂わすような言説を積極的に述べるべきではないと思う。民族ナショナリズムの暴発を恐れる国際社会が、スルプスカ共和国のそういった行為を容認することはほぼ考えられない。そして何より、そういった行為は、旧ユーゴ内部での民族ナショナリズムの暴走と、激しい民族紛争を引き起こすだろう。

 もし、独立の失敗や民族浄化の再興といったリスクを承知した上で、それでもスルプスカ共和国がボスニアから『離婚』しようというのならば、止めることはできないが・・・・・旧ユーゴの次の民族紛争は、やはりボスニアで起きるのだろうか?


 旧ユーゴはわからない。


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