Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://husou.blog38.fc2.com/tb.php/175-26b997ae

-件のトラックバック

-件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

セルビアとコソボの対話

このところ、セルビアとコソボの間の対話が急激に進んでいる。以下、http://www.balkaninsight.com/en/article/kosovo-and-serbia-may-seal-eu-deal および http://www.balkaninsight.com/en/article/serbian-parliament-approves-belgrade-pristina-deal より抜粋する。



>>The government report on the EU-mediated political and technical
>>dialogue with Pristina included the agreement proposal reached
>>in Brussels on April 19 and an implementation plan for
>>previously reached agreements.
>>
>>セルビア政府はブリュッセルにおける、EUを仲介とする
>>コソボ政府との交渉において、4月19日に政治的、技術的な
>>合意に至ったと発表した。


>>The draft agreement envisions that the local Serbian community will
>>choose local police commanders, while the composition of the
>>police will reflect the ethnic structure on the ground. The draft
>>also proposes more judges coming from the Serbian minority.
>>
>>合意においては、(コソボ内の)セルビア人地区は自らのリーダーを
>>選出し、警察権には民族構成が反映されるとされている。


>>A so-called Association of Serb Municipalities with broad powers will
>>include the four Serb-run northern municipalities of North Mitrovica,
>>Leposavic, Zvecan and Zubin Potok.
>>Since the end of the Kosovo conflict in the late 1990s, northern Kosovo
>>has been beyond the Pristina government’s control, while Serbia has
>>continued to finance local security, judicial, health and educational institutions.
>>
>>『セルビア人自治体』と呼ばれる、ミトロヴィツァをはじめとする
>>セルビア人地域における主権は維持される見込みである。
>>1990年代末のコソボ紛争依頼、北コソボはコソボ政府の塘地下になく、
>>セルビア人により警察権、司法権、教育権が行使されている。




2008年のコソボの独立宣言以来、セルビアがコソボという国家自体を承認していなかったことに比べれば、今回のアクションは大きな進歩といえる。
中東では、エジプトがイスラエルを承認するまで30年以上かかったし、ユーゴのご近所であるキプロスでは、南キプロスが40年近く経ってもいまだに北キプロスを承認していないことを思えば、セルビアの動きはハイペースとも解釈できる。

セルビアは、EUへの加入をはじめとする欧州圏への参加を悲願としているが、コソボへの敵対的な態度がずっとネックとなってきた。
だがさすがに、コソボ政府の承認と領有主張の放棄という、現実路線に舵を切り始めたのだろう。ライバルであるクロアチアがEUへの加盟交渉に加わったことも影響しているのかもしれない。



だが、コソボの承認に伴って問題となるのは、記事中でも触れられている、コソボ領内のセルビア人の扱いである。

報道を見る限りでは、セルビアとコソボの妥協点として、『コソボ共和国内部に、セルビア人自治区を設置する』という案があるようだ。だがこの案に対し、セルビア共和国内部でコンセンサスを得ることはかなり難しいだろう。

まず、セルビア人右派がこれに賛成することは考えられない。そして彼らがナショナリズムを煽り、右派がセルビア議会の議席を奪還するという事態も十分考えられる。
さらにセルビア人は過去に、クロアチア内部に『クライナ・セルビア共和国』という実質的なセルビア自治区を作ったが、結局クロアチアとの紛争になり、滅亡したあげく民族浄化を食らうという悲惨な目にあっている。その記憶がまだ生々しい現代で、『コソボ内のセルビア人自治区』への一般民衆の賛同は、なかなか得られないだろう。

今後、セルビアとコソボの対話が進むにつれて、セルビア内部の軋みが大きくなっていくだろう。少なからぬ流血が起きる可能性もかなり高い。


セルビアの今後が、気になるところである。

スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://husou.blog38.fc2.com/tb.php/175-26b997ae

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

プロフィール

扶桑

Author:扶桑
  
本家サイトはシスプリが中心ですが、こちらは特にテーマを絞らず、面白いと思ったことはなんでも取り扱っていきます。

最近は、冷戦、ソビエト連邦、旧ユーゴスラビアなどのネタが増えてます。

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。