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リアリスト・オバマ


昨今のアメリカの外交政策に関する、とても面白いコラムがあった。



「マキャベリスト・オバマ」の誕生──イラク北部情勢への対応は「帝国」統治を学び始めた米国の今後を指し示すのか



コラムの内容を要約すると、以下のようになる

1.オバマ政権の外交ドクトリンは、古典的な勢力均衡論に基づいている
 (各地域で小勢力を相争わせ、アメリカ自身は可能な限り直接的介入を避ける)

2.この勢力均衡型の外交ドクトリンは、「アメリカに対抗できる勢力を作らないこと」を目的とする

3.イラク、シリア、パレスチナ等の、直近の紛争に対するアメリカの動きは、このドクトリンに基づいている

4.アメリカによる介入は、アメリカの権益が損なわれる場合、または勢力の均衡が崩れそうな場合に、最低限行われる




『唯一の超大国』という立場にある合衆国が、自国の利益を極大化するなら、こういったリアリズムに基づく外交政策が採用されても、おかしくはない。ウィルソン元大統領が聞いたら、ホワイトハウスに化けて出てきそう話ではあるが。

このようなドクトリンは、見方を変えれば、『アメリカの人命と財産を維持するコストを削減するために、他国の平和が損なわれることを許容する』ということになる。アメリカのリアリストにとっては歓迎すべきもので、リベラリストにとっては望ましくないものだ。そして現在のアメリカは、リアリスト寄りになっているのだろう。


アメリカがこのようなリアリスティックな外交を取る場合、大変なのは「均衡」を強いられる立場の勢力である (言うまでもなく、日本もその1つになる)。
現実的には、「均衡させるにふさわしい勢力」というアメリカの評価が覆らないよう、均衡が崩れて余計な介入が行われることがないよう、難しいかじ取りが求められる。目の前の敵に勝ってもダメ、負けてもダメ、アメリカのご機嫌を損ねてもダメ、という状況だ。


もしかしたら近い将来、こういった 「勢力A」「勢力B」「アメリカ」 という3つのステークホルダーによる微妙な綱引きが、世界各地で見られることになるかもしれない。南シナ海で、カフカースで、印パで、シリアで、パレスチナで、東欧で。それはそれで、愉快な時代かもしれない。


現代はとても面白い。

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