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イラクの混迷

 イラクで、新政府軍の兵士が米軍兵士を殺害するという事件が起きた。以下ソース。


>>ロイター通信は5日、イラク北部モスルで昨年12月26日、米軍とイラク軍が合同でパトロール中、
>>イラク兵が米兵2人を射殺したと報じた。イラク軍幹部2人の話として伝えた。イラク兵が米兵を
>>故意に射殺したことが明らかになったのは、2003年のイラク戦争開始後初めてとみられる。
>>米軍報道官も5日、イラク兵が2人を殺害した事実を確認。武装勢力掃討で協力する米軍、
>>イラク軍の信頼関係に影響が出る可能性もある。
>>
>>ロイターによると、死亡したのは米軍の大尉(38)と軍曹(27)。イラク軍幹部は、このイラク兵は
>>軍に入り込んだ武装勢力メンバーで「パトロール隊が武装勢力に襲撃された機会に乗じ、米兵2人を
>>殺害した」と指摘した。米軍側は、2人が死亡したほか、民間人通訳ら4人が負傷したとしている。
>>
>>イラク軍はこの兵士を拘束して取り調べているという。米軍報道官はイラク兵2人が拘束されたとした。
>>別のイラク軍幹部は「銃撃は故意で、事故ではない」と述べた。

http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/080105/mds0801052034004-n1.htm

 今回の事件のように、現地の傀儡政権の軍が占領軍に対し歯向かう事例が起きるというのは、ちょっと深刻にまずい事件に発展しかねない。米軍と新政府軍との間に不信感を起こさせる可能性が極めて高いからだ。そして新政府軍の人心が米軍から離れていけば、より大規模な裏切りへ、そしてより大きな不信感へという悪循環になっていきかねない。


 日華事変やベトナム戦争でもそうだった。
 日華事変の折り、新政府軍(日本が中国の占領地で作った現地人の軍)の少なからぬ兵士が八路軍(共産党軍)や国府軍(国民党軍)と通じて日本軍の情報や物資を流し、日本軍はだいぶ苦労した。特に八路軍は、積極的にスパイを新政府軍に入隊させていたようだ。
 同じようにベトナム戦争においても、アメリカの同盟軍だった南ベトナム軍の将兵が、北ベトナム軍やベトナム民族解放戦線 (南ベトナムで活動していた共産ゲリラ) にこっそり協力している例がかなりあった。米軍と南ベトナム軍はひどい相互不信に陥り、結果として南ベトナムの敗北の一因となってしまった。


 今回は、イラク軍の兵士が直接米兵を射殺したということだった。新政府軍の兵士が直接米兵を攻撃するのは手段としては下策である。情報や武器を横流しして別の兵力に襲撃させたほうがずっといい。まだその兵士がゲリラ戦に習熟していなかったか、発作的に事に及んだのかどちらかだろう。個人的には後者の気がする。
 だが米軍がこの事件に過剰反応し、例えば新政府軍の権限縮小や怪しい兵士の逮捕等の行為に及べば、いよいよ新政府軍は反発し、今度は組織的な襲撃が始まるだろう。そうなれば、本当にイラクのベトナム化が始まってしまう。


 もとより、異なる文化圏を占領統治するのは極めて困難である(米軍による日本占領は、例外的に極めてうまくいったケース)。劇的な宣撫工作が成功しない限り、イラクの混迷はさらに深まっていくだろう。
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