Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://husou.blog38.fc2.com/tb.php/59-d54a4fc5

-件のトラックバック

-件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

北朝鮮のスカッドと韓国軍


朝鮮日報に、北朝鮮の巡航ミサイルに対するコラムが載っていた。以下に記事の要点のみを引用する。かなりの部分を省略しているので、全文を読みたい人は引用元へのアクセスを。


>>「ソウルまで3分30秒、水原まで4分10秒、原州まで4分50秒…」
>>
>>ソウルから120キロ離れている北朝鮮・黄海北道新界郡のミサイル基地からスカッド・ミサイルが
>>発射された場合、ソウルなどの都市に到達するまでの所要時間だ。スカッド・ミサイルはマッハ8
>>以上の速度で飛来するため、一瞬にして首都圏を火の海にできるのだ。
>>
>>北朝鮮のスカッド・ミサイルが韓国へ飛来するのを防ぐには、どんな手段があるのだろうか。
>>その正しい答えは「未だにない」というものだ。
>>
>>北朝鮮は射程距離300‐500キロのスカッド・ミサイルを約600発、同じく約1300キロのノドン・
>>ミサイルを約200発保有している。
>>
>>スカッド・ミサイルは命中精度(CEP)が低いため、軍事的な目標物を狙い撃ちするのではなく、
>>大都市を対象に無差別攻撃を行うのに向いているとされる。
>>
>>韓国軍もこうした現実を考慮し、今年から約1兆1000億ウォン(約1100億円)の予算を組み、
>>ドイツからパトリオットミサイルの「中古品」であるPAC-2型を48基導入する計画を進めている。
>>
>>専門家たちは、北朝鮮・新界のミサイル基地から発射されたスカッド・ミサイルを撃墜するには、
>>最短で2分13秒程度かかると推測している。だが、これはあくまでも条件が最も良い場合を
>>想定したものであり、実際にはこれよりさらに時間がかかる可能性もある。
>>
>>パトリオットミサイルとともに、北朝鮮の弾道ミサイルを撃墜できるのがイージス艦だ。
>>昨年進水した韓国海軍初のイージス艦「世宗大王艦」は、1054キロ離れた地点から飛来する
>>弾道ミサイルを探知し追跡することができる。パトリオットミサイルが導入されていない状況に
>>あって、世宗大王艦は韓国が弾道ミサイルの攻撃から国を守る唯一のシステムであるといえる。
>>
>>だが問題は、世宗大王艦には現在のところ、実際に弾道ミサイルを撃墜できる手段がないと
>>いうことだ。世宗大王艦は艦対空ミサイルの代名詞である「スタンダードミサイルSM-2ER
>>ブロックIII B」を搭載している。だが、これは主に航空機や巡航ミサイルを撃墜するためのもので、
>>弾道ミサイルを撃墜する能力はほとんど備わっていない。
>>
>>世宗大王艦のイージス・システムは、ソフトウェアを少し補強すれば、米国と日本が共同で
>>開発している迎撃ミサイル「スタンダードミサイルSM-3」を搭載できる。だが、SM-3が実際に
>>導入される可能性は非常に低い。米国と日本が莫大な費用を投じて共同開発したミサイルを、
>>第3国に売る可能性が低いことに加え、米国のMD体制への参加をめぐる論議が起こりかねない
>>ため、韓国政府や軍が今一つ積極的ではないからだ。
>>
>>そこで、SM-3の代わりに世宗大王艦に導入される迎撃ミサイルが「SM-6」だ。SM-6はSM-3より
>>もはるかに低い高度でミサイルの撃墜が可能なミサイルだ。SM-6は現在、まだ米国で開発中
>>であるため、海軍は2012年ごろまでに約110発を導入し、世宗大王艦に配備する計画を立てて
>>いるという。
>>
>>http://www.chosunonline.com/article/20080615000018

(引用ここまで)



スカッドは、ナチスドイツが第二次大戦中に開発した 「V-2」 というミサイルをもとにソビエト連邦が開発した、射程1000km弱の地対地ミサイルである。湾岸戦争でイラクがイスラエルに対し大量に撃ち込んで、日本人の間で一躍有名となった。
なにぶん1950年代に発明された年代ものなので、命中精度は大した事はない。大都市に向けて発射し、目標付近に命中すれば儲けものという兵器である。

記事中では、「首都圏を火の海に」という表現がなされているが、韓国が恐れているのは、火の海になる事ではないだろう。スカッドの真の恐ろしさは、弾頭に何が積まれているのかわからないことである。ただの火薬弾頭ならば大した威力はない。しかしもし、核物質爆弾 (いわゆる「dirty bomb」。詳細は省略) あたりを積まれていたら、国家規模でパニックが発生する危険性が高い。実際の被害よりも、人心に与える動揺の方が半端ではない。なんとかしたいという韓国軍の気持ちはよくわかる。

だが、このスカッドを迎撃するのは、相当難しい。
その最大の理由は、記事中にもあるが、「距離が近すぎる」という極めて単純なものである。スカッドは発射サイロを移動できる。そのため、38度線付近まで移動されてから撃たれると対処する時間的余裕がない。特に韓国軍の情報収集能力、指揮統制能力では、発射から3分もあればソウルに着弾するミサイルを迎撃するのは不可能である。
さらに、もし韓国軍が何らかの手段を持って即座にミサイルを迎撃できる体勢を整えたとしても、もし相手が100発を超えるような飽和攻撃をしてきたらどうすのか、という問題が残る。記事の中ではイージス艦の迎撃能力が期待されているが、もし艦の積んでいる迎撃ミサイルより多数のミサイルを撃ち込まれたら、一体どうするのか?

根本的なところを言うと、ミサイルを発射されてから防ごうというのがもともと非現実的なのである。ミサイルを防ごうと思ったら、撃たれる前に攻撃をするしかない。
もし明らかにミサイルを撃たれそうな兆候が見られた場合、航空攻撃その他で可能な限り発射を防ぎつつ、迅速に北朝鮮全土を占領してしまうのが、唯一かつ効果的な手段だと思うのだが、どうだろうか。韓国軍は迎撃ミサイルを強化するよりかは、補給能力あたりを鍛えたほうがよいのではないだろうか。
スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://husou.blog38.fc2.com/tb.php/59-d54a4fc5

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

プロフィール

扶桑

Author:扶桑
  
本家サイトはシスプリが中心ですが、こちらは特にテーマを絞らず、面白いと思ったことはなんでも取り扱っていきます。

最近は、冷戦、ソビエト連邦、旧ユーゴスラビアなどのネタが増えてます。

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。