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洪水と地雷とユーゴスラビア

旧ユーゴスラビアの洪水の深刻化により、『紛争当時の地雷が洪水のせいで流出してるかも』というファンキーな事態が懸念されている。以下ソース。


>>"There are reports that landmines buried during
>>the conflict and not yet removed are in some
>>instances being shifted with the landslides
>>(後略) "the Red Cross said.
>>
>>『紛争当時に埋設された地雷のうち、いまだ未撤去だった
>>ものが、洪水に伴う地滑りで移動したかもしれない(後略)』
>>と赤十字は述べた。


>>"We cannot say exactly what happened with the mine
>>fields," Bosnian President Bakir Izetbegovic told
>>CNN's Christiane Amanpour.
>>
>>ボスニアの首相である Bakir Izetbegovic 氏はCNNに対し、
>>『地雷原に今何が起きているのか、正確にはわからない』と
>>述べた。


>>He warned that the mines were likely displaced in
>>the flooding along with signs warning of mines in
>>the area.
>>
>>同氏はまた、地雷は警告の看板とともに、洪水で流出した
>>可能性が高いと警告した。


http://www.wtae.com/national/Balkans-flooding-Landmines-could-surface/26048528



地雷の厄介な性質は、かように「いつまでも脅威であり続ける」ことである。

一回でも地雷を埋められた土地では、「もう地雷の脅威はありません」と断言するのは非常に難しくなる。厳密な記録をもとに、全数を回収すれば別だが、それほどの理想的な対応は、ふつうムリである。

多くの現実では、「だいたい撤去した。でも、この辺は危ないから、なるべく近づかないで」というレベルにとどまり、地域住民は一定の恐怖と、一定の犠牲とともに暮らすことを余儀なくされる。


そして、今回の洪水のような事態が起これば、より脅威は高まる。たとえ実際の被害が増加しなくても、心理的なプレッシャーの増加は避けられない。とりわけ、広く土地を利用する農民にとって、これは苦痛だろう。


一度紛争をすると、後遺症はなかなかに厳しい。がんばれユーゴスラビア。

介入へのハードル


アメリカの世論は、他国への介入に対して消極的になっているようだ。以下ソースの抜粋。


>>ウクライナ危機やシリア内戦などの国際問題に対し米国民の
>>47%が積極的な関与を求めず、逆の意見は19%である
>>ことが最新世論調査で4日までにわかった。

>>CNNの世論調査担当者は、米同時多発テロ以降に米国民の
>>内向き志向が強まった背景について、アフガニスタンと
>>イラクでの両軍事作戦で得られた教訓が大きいと分析。

>>最近の一連の世論調査では、米国民が国際紛争に対する
>>オバマ政権の対処に不満を抱いていることも浮き彫りになった。
>>NBCテレビなどの調査では、外交政策の支持は40%以下で、
>>過去最低の記録だった。


http://www.cnn.co.jp/usa/35047450.html


この100年ほど、民主制が少しずつ発展していくにつれて、「他国への介入」への国民の支持を取り付けることは、だんだん難しくなってきている。

「積極的に介入を行い、この地域の安定性を高め、我が国との関係を強めていくことは、めぐりめぐって国益につながるんだ」というマクロな利益の話と、「家族や友達が、聞いたこともないような国で戦い、死ぬ」というミクロな苦痛の話は、なかなか噛み合ってくれない。
そして、「そんな国はほっとけ。死のリスクを負う価値はない」という世論が強まり、介入へのハードルは上がっていく。


そんなこんなで、介入が世論に支持されず、中途半端なことしかできず、双方が苦痛を味わうことがある。アメリカにとってのベトナムがそうだし、ポルトガルにとってのアフリカがそうだった。

あるいは、なかなか支持が盛り上がらず、介入が致命的なまでに遅れ、避けられたはずの苦痛を味わうことがある。ユーゴスラビアがそうだった。

そして、最初から諦めムードが漂い、介入への支持を得ようとする努力すらなされず、成り行き任せになることもある。イギリスにとってのパレスチナや印パがそうだった。その無気力の結果、地域レベルどころか世界規模の不安定要素が生み出された。


現代のシリアとウクライナがどうなるかは、まだわからない。だけど、もう介入は遅れに遅れているし、諦めムードは漂っている。明らかに、ダメなコースに入っている。


がんばろう、国際社会。

我田引パイプライン?

昨今、ヨーロッパのエネルギーは、ロシアからパイプラインを通じて送られる天然ガスに大きく依存している。そしてロシアは、この資源面での強みを、政治的に最大限利用しようとしている。

現在のパイプラインの概要は以下である。実線は既存のライン、点線はロシアが構想中のラインになる。

pCEU9083.jpg


見て分かるように、既存のラインは、CIS諸国や旧東側国家(ベラルーシやポーランド等)をモロに貫通しているが、構想中のラインは、黒海や北海を通ることで、これら諸国をバイパスしている。

この構想が完成すれば、ロシアは『旧西側にはガスを供給し、旧東側にしない』 という環境を作れることになる。
これはつまり、旧東側国家がロシアに逆らった場合、ロシアは『旧西側には潤沢にガスを供給して怒りをなだめつつ、旧東側へのガス供給をカットして痛めつける』という手段が取れることになる。

この手段をうまく利用すれば、旧西側と旧東側の分断と、その結果としての旧東側諸国へのロシアの影響力増大が図れる。


政治体制が社会主義から資本主義に代わっても、武器がカラシニコフから天然ガスに変わっても、ロシアの本質的な部分は何も変わらないということだろう。彼らは、今も欧州の支配を目指しているし、それを隠す気もない。

ゴルフプレイ中の爆撃に関するルール


古い話だが、第二次大戦中にドイツの空襲下にあったイギリスでは、『爆撃時のゴルフのルール』が定められていた。

以下が、その看板の画像である(真偽不明だが)。

IMG_0400.jpg

1. 芝刈り機の保護のため、爆弾の破片を見つけられましたら、除去をお願いします。

2. 空襲下では、競技を中断して伏せることに対し、ペナルティは課せられません。

3. 時限信管の爆弾の場所には赤旗が立てられます。安全な距離を保つようお願いします。

4. ショットの軌道上の爆弾の破片は、ペナルティなく取り除けます。また、爆風によるボールの意図せぬ移動に対し、ペナルティは課せられません。

5. 空襲その他の理由により移動したボールは、元の位置に戻せます。また、ボールが失われた場合、ホールにより遠い場所であれば、ペナルティなく新たにボールを置けます。

6. 爆弾孔に入ったボールは、ホールとボールを結ぶ直線上の、よりホールに遠い位置であれば、ペナルティなく移動させられます。

7. 爆風によってショットが妨害された場合、1ストロークのペナルティにより、同じ位置よりショットができます。



第1項にあえて芝刈り機の話題を持ってきたところに、ヤセ我慢しすぎな雰囲気を多少感じるものの、おおむね皮肉屋の面目躍如といったところか。


見方を変えれば、まだ皮肉をやれるほどのダメージしか、ドイツはイギリスに対して与えていなかったということでもある。空襲下の日本でも、ビラをはじめとする各種のアジテーションが行われたが、これほどの余裕はなかった。

(余裕がない例)

Kobe_after_the_1945_air_raid2.jpg


やはりあの戦は、枢軸国にとり、はじめっから負け戦だったのだろう。

屠殺を巡るデンマークのあれこれ


デンマークで、イスラム式やユダヤ式の屠殺法が禁止されたらしい。以下ソースの抜粋。


>>A new law requires that all animals
>>are stunned before being slaughtered,
>>which is contrary to Islamic and
>>Jewish teachings.
>>
>>新たに定められた法は、家畜の屠殺に
>>おける電気ショックを義務化した。
>>この手法はイスラムやユダヤの戒律に
>>反している。


>>This means that observant Muslims and
>>Jews living in Denmark will no longer
>>be able to purchase their meat from
>>local butchers
>>
>>これにより、ムスリムおよびユダヤ人の
>>戒律に従うものは、地元の食肉の購入が
>>不可能となる。


>>The ministry argues that halal and
>>kosher slaughter methods are unethical
>>and that religious rights do not come
>>before animal rights.
>>
>>政府は、イスラム式やユダヤ式の屠殺法は
>>非倫理的であり、動物の権利より優先される
>>内容ではないとしている。


http://www.worldbulletin.net/headlines/128887/denmark-to-ban-halal-and-kosher-slaughter-methods


・・・・・個人的には、戒律に定めた屠殺法を優先すべきと思う。少なくとも、それ希望する者がいる現状においては。

電気ショックで気絶させる手法を、『苦痛が少ない』『倫理的』 と断言し、ユダヤやイスラムにおける伝統的な手法(ナイフで動脈を切る)を否定するデンマーク当局の姿勢は納得できない。おそらく、屠殺される当事者に質問したわけでも、誰か志願者で試してみたわけでもあるまいに。


ユダヤ人にせよムスリムにせよ、ヨーロッパで暮らすマイノリティは、しんどいだろう。いかな流通の自由度の高いヨーロッパとはいえ、国産の食肉を完全に買えなくなるというのは厳しい。コシェルやハラルのシールの貼られた商品を探すことを強いられる苦痛は、察するに余りある。


がんばれ、ユダヤ人、ムスリム。




Appendix

プロフィール

扶桑

Author:扶桑
  
本家サイトはシスプリが中心ですが、こちらは特にテーマを絞らず、面白いと思ったことはなんでも取り扱っていきます。

最近は、冷戦、ソビエト連邦、旧ユーゴスラビアなどのネタが増えてます。

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